• ホーム
  • レッドリボンでエイズを意識する

レッドリボンでエイズを意識する

2019年12月11日

乳がん予防啓発のための「ピンクリボン」や児童虐待防止啓発のための「オレンジリボン」。
現在様々なことに対して、特定の色のリボンがシンボルとして使われ、予防啓発を促しています。
このリボン運動の先駆けとなったのが、「レッドリボン」です。

そもそもレッドリボンは、ヨーロッパの風習から来ています。
ヨーロッパでは古くから、事故や病気などで若くして知人が亡くなった時、弔いの意味を込めて赤いリボンをつける風習がありました。

そして1981年、世界ではじめてエイズによる犠牲者が発生しました。
瞬く間に世界中に感染者・犠牲者が広がり、社会的問題になりました。
アメリカでは1980年代後半に患者が激増しました。
ニューヨークでは有名な芸術家やアーティストもエイズに感染し、亡くなる例が相次ぎました。

そんな時、ニューヨークなどで活動する他のアーティストたちが、レッドリボンをつけるようになりました。
これは本来の風習である「志半ばでエイズにより亡くなった仲間への追悼」と、「今エイズに苦しんでいる仲間への理解と支援」の意味を込めての行動でした。

というのもエイズ患者は当初、差別や偏見の対象にもなっていました。
まだ発見されたばかりの病気だったエイズは、なぜ発症するのか、そしてエイズの原因であるHIVになぜ感染するのか、その詳しい理由が分かっていませんでした。
そのため「エイズ患者に触れたり近づくと感染する」といった誤解が生じていました。
また「患者に同性愛者や薬物依存者がかかりやすい病気なのではないか」「致死性の高い病だ」といった誤解もありました。

ニューヨークのアーティストたちが始めた「レッドリボン運動」には、「追悼」の意味だけでなく、「理解と支援」の意味も込められています。
赤いリボンをシンボルにして、本当のエイズを理解する大切さ、今戦っている患者を支援する必要性を伝えていたのです。
そしてこの運動は、やがて国境を越え、世界中に広がっていきました。
今では国連合同エイズ計画のシンボルマークにも採用され、この病を改めて意識するきっかけとして様々なイベント等で使われています。

世界エイズデーは12月1日

1981年、アメリカで犠牲者が出たことで発見されたエイズ。
その感染者は一気に増加、犠牲者も増え社会的問題になりました。
けれども当時エイズはまだ分かっていないことも多かったため、様々な誤解もあり、患者は差別や偏見の対象になっていました。

そこで世界保健機関(WHO)は1988年、12月1日を「世界エイズデー」に制定しました。
この日は国境を超え、全世界で協力してエイズの問題について考える日と決めたのです。
そして世界エイズデーの目的は、大きく分けて2つあります。

1つは世界レベルでのエイズまん延防止です。
この病は初めて犠牲者が確認された後、瞬く間に患者が増大、犠牲者が増えていきました。
けれどもそれは、この病に関する正しい知識があまり知られていないからです。
原因となるHIVの感染経路は「性感染」「血液感染」「母子感染」に限られています。
そのため事前に予防策を知っていれば、感染を防ぐこともできるのです。
さらにエイズは感染してすぐに亡くなるわけではありません。
早期発見できれば薬である程度ウイルスの増殖も防ぐこともできます。

もう1つの目的は、患者やHIV感染者に対する差別や偏見の解消です。
当初この病は感染経路がはっきりとわかっておらず、患者の側に居たり、触れるだけで感染するのではないかという誤解がありました。
また同性愛者や薬物依存者の患者が多かったことから、偏見も大きかったです。
けれどもこの病は感染経路が非常に限られているので、普通に接している分には問題ありません。
患者も同性愛者や薬物依存者とは限りません。
このような偏見をなくすのも、この世界エイズデーの大きな目的です。

そしてこれらの目的を達成するために、世界エイズデーでは様々なイベントを行います。
例えば世界的な建物はシンボルカラーである赤に変わります。
早期発見のための検査や予防を促す声かけ、この病に関する情報を改めて確認するイベントなどが国を挙げて行われます。
12月1日は、世界が改めてエイズについて考え、知る日なのです。

関連記事
ヘルペスの感染は再発しやすい

もしかしてヘルペスができたかもしれないと言う疑いがある場合には、なるべく早めに皮膚科に行って適切な治療薬を処方してもらいましょう。ヘルペスができると非常に心配になりますが、薬を利用することで完治を目指せる病気です。ただし、再発しやすいため新たな感染を防ぐための治療が重要です。完治するまで根気よく治療

2019年07月05日
飲み忘れに気をつければクラビットの効果が期待できる

クラビットは、感染症の原因となる細菌を殺菌する抗菌薬、いわゆる抗生物質です。細菌のDNAの複製を阻害することで、殺菌的に作用します。キノロン系をもとにして人工的に合成・発展させたニューキノロン系の薬です。ニューキノロン系の中でも抗菌力が高いことが特徴で、色々な細菌に有効なため難治性の感染症にも効果が

2019年07月02日
クラミジアに感染する10代は多い

クラミジアは非常に感染しやすい性病で、特に10代女子の感染率が高く、女子高生10人中1人がなっている可能性があります。クラミジア感染者と性行為をした場合、1回の性行為で50%が感染してしまうため、注意が必要です。クラミジアは自覚症状があまりないため、放置しがちです。放置してしまうと体の内部までクラミ

2019年06月30日